砂漠の中からダイヤモンドを探す時代
──番組で齋藤飛鳥さんと共演されていましたが、そうしたメインカルチャーの渦中にいる若い世代と対話しながら、ご自身との感覚の違いを感じることはありますか?
飛鳥ちゃんの番組に出たときも思ったんだけど、年下の若い世代と話していても、あんまり年齢って関係ないんですよね。フランス人が好きな格言で「滓(おり)は瓶の底に溜まる」っていうのがあるんだけど、結局話が合う人って似たような人間なんですよ。
僕みたいなエロ本出身のサブカル人間も、乃木坂46出身の飛鳥ちゃんも、それぞれのグループや業界の中でちょっと端っこ寄りというか、似たようなところに溜まっている感じがしますよね。発言の端々に、いわゆる「俗世にまみれているアイドル」とは真逆のたたずまいがあるでしょう。そういう人は見ていて信用できますよね。
── 一方で、まだ世に出ていない若い才能を見つけることは、以前より難しくなっている気もします。
昔は僕みたいな正体のよく分からない人間を、雑誌の編集者や先輩たちが面白がってくれたんです。「こいつ文章書けるな」って、エロ本や音楽誌のちっちゃいコラムを見つけて声をかけてくれた。原稿を取るために僕の部屋に編集者が何人も泊まり込んで、結局そこで夜通し飲んでコミュニティができたりね。なぜかカップルが生まれたり(笑)。そういう濃厚な人間関係があった。
今はインターネット上に大量の文章や写真があふれているけれど、例えるなら巨大な砂漠みたいなもので。昔は雑誌や編集者が一度ふるいにかけて、ある程度絞られた中から面白いやつを探せた。今はふるいにかける前の大量の砂の中から才能を探さなきゃいけないから、探す側の労力がでかすぎますよね。まさに、砂漠の中からダイヤモンドを探すような状態ですよ(笑)。













