AIによって生まれる新しい資本主義への投資
政策があり、制度があり、その上を巨大な資本が流れていく。そしてAIもまた、その延長線上にある。AIは技術競争ではない。国家競争であり、資本競争なのである。だからAIを理解するには、新しいサービスや性能比較を眺めているだけでは足りない。
国家はどこへ資金を投じようとしているのか。資本はどこへ流れようとしているのか。そして、その流れが企業価値をどう変えていくのか。その構造を読み解くことこそが、本当の意味でAIを理解するということなのである。
いま私たちはインターネット革命以来、いや、それ以上の歴史的転換点に立っていると考えている。AIは一時的な投資テーマでは終わらない。これから10年、20年という時間をかけて、世界経済のルールを書き換えていくだろう。
かつて蒸気機関が世界を変え、電力が社会を変え、インターネットが生活を変えたように、AIは「知」の生産手段そのものを書き換えようとしている。
その変化の先には、新しい勝者が生まれ、新しい敗者が生まれる。そして、その構造変化を誰よりも早く見抜いた者だけが、次の時代の果実を手にすることになる。
AIXとはAIへの投資ではない。AIによって生まれる新しい資本主義への投資である。これから投資家に問われるのは、AI関連銘柄を探す力ではない。AIによって世界がどう変わるのか、その本質を見抜く力である。
私は、その視点こそが次の時代の投資家にとって最大の競争力になると確信している。
「AIはブームではない。時代そのものである」
文/木戸次郎 写真/shutterstock













