森保氏が理想と映るのは、単なる優しさではない

「君が代」の斉唱で目を潤ませる森保監督(写真/JMPA)
「君が代」の斉唱で目を潤ませる森保監督(写真/JMPA)
すべての画像を見る

職場でいえば、部下がミスをした際に自ら謝罪に同行する、あるいは他部署からの批判を引き受ける、といった姿勢である。裁量は部下に委ねても、最終的な責任は自分が負う。この覚悟こそが、「任せる」と「放置する」を分ける決定的な違いだ。

森保氏が理想の上司として映るのは、単に優しいからではない。強いチームづくりに本当に必要な要素を見極め、その視点で選手一人ひとりを見ているからである。

だからこそ、選手は「自分を見てもらえている」と実感し、その実感が信頼につながる。森保氏のマネジメントは、「何を見るべきか」を見極め、その貢献を具体的な言葉で承認し、最後は自ら責任を負うという一貫した姿勢に支えられている。

それこそが、Z世代が理想の上司に求めている最も重要な要素なのではないだろうか。

文/村上ゆかり