残クレタワマンの「リスクは大きい」

住宅を資産だとみなし、さらに貪欲に運用益を狙うパワーカップルにとって、最適な金融商品だという。

もちろん、リスクは大きい。こうした戦略は不動産も株価も右肩上がりの相場を前提としたものだ。リーマンショックの例を出すまでもなく、市場に暴落や調整はつきものだ。

また、「残クレ」というのはあくまでSNS上での通称であり、厳密には異なる。自動車の場合は車両を売却すれば債務を返済したことになるが、今回のハイブリッド型ではあくまで借りた全額を耳を揃えて返す必要がある。

つまりローン返済のタイミングで不動産価格が暴落すれば、マンションを売却しても借金を返済できないというリスクもあるのだ。

「残クレタワマン」が爆誕!  月々10万円返済が軽くなる新型住宅ローン…2億円のタワマンがサラリーマンでも買える?  その実力と危うさ_4
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前述の湾岸エリアでマンションを仲介するA氏は「最近の若い世代はマネーリテラシーが高いというが、右肩上がりの相場しか知らず、リスクを考えずにアクセルを踏んでいるようにも見える」と本音を明かす。

日銀が6月16日までに開いた金融政策決定会合で利上げに踏み切り、政策金利は31年ぶりの1%台となった。すでにゼロ金利政策は過去のものとなり、「金利のある世界」へと移行することで、1億円を超える借金の利払いは重みを増す。

既に湾岸エリアでは足元の物件価格は下落傾向にある。「残クレタワマン」は調整局面を再び盛り上げるのか、それともバブル崩壊のあだ花となるのか。新商品は、不動産市場が未知の領域に入りつつある象徴なのかもしれない。

文/築地コンフィデンシャル