日本人男性に不足しがちな栄養素を補いやすい“血管メシ”

ただし、「食べればすぐ勃つ」と言えるほど単純ではない。EDに関する近年の研究では、食事や運動を中心とした生活改善は勃起機能を有意に改善しうる一方、その効果は“中等度ではなく、控えめだが意味のある改善”と整理されている。

つまり、このメニューの効能は即効薬的なものではなく、肥満、血糖、血圧、炎症、運動不足といった背景を整えることで、結果的に性機能の土台を支えるタイプのものだ。

日本人成人男性に照らすと、この「勃起メシ」はかなり現実的な弱点を突いている。男性は野菜不足に加え、塩分過多、歩数減少、肥満傾向が課題になりやすい。

玄米、野菜、大豆、青魚、オリーブオイルという組み合わせは、肉・白米・揚げ物・酒に寄りがちな食事からの修正として優秀だ。

一方で、亜鉛やビタミンDを十分に狙うなら、牡蠣、赤身肉、卵、青魚、きのこ類などを日によって足すとよい。大豆ハンバーグだけでは、筋肉量維持に必要なたんぱく質が足りない人もいるため、運動量の多い男性は魚や鶏肉、卵を組み合わせたい。

しみけんさんの「勃起メシ」は、血流や代謝を意識した健康食でED治療ではなく、生活習慣改善の一環としては効果的な日本人男性に不足しがちな栄養素を補いやすい“血管メシ”といえる。

野菜、全粒穀物、大豆、魚、良質な油を増やす食事としては合理的だ。即効性を期待するより、睡眠、運動、禁煙、節酒とセットで続けること。それが、このメニューを本当の意味で“効く食事”に近づける条件だ。

過去に集英社オンラインのインタビューに応じた際のしみけんさん(写真/Soichiro Koriyama)
過去に集英社オンラインのインタビューに応じた際のしみけんさん(写真/Soichiro Koriyama)
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取材・文/集英社オンライン編集部