ドバイ案件の実情は?

ドバイを拠点に世界をまたにかけるネイリスト森下ひかるさん。中東の緊張が続く今もこの地に残り、SNS発信や様々な活動を通じて平和への思いを発信し続ける。その活動の実態と今後の展望を語ってもらった。

――ドバイというと、日本ではSNSなどで「ドバイ案件(女性が高額な報酬と引き換えに非人間的な行為を要求される)」といった真偽不明の噂が話題になることがありますが、実情はどうなのでしょうか。

森下ひかる(以下、同) 私自身、ドバイに10年住んでいて毎日現地の人たちと交流していますが、ドバイ案件、いわゆるヤギ事件のような過激な話は現地で一度も聞いたことがありません。

たしかに、ドバイや中東では現地の男性の権力が強いと思います。女性を護るために設定された規則がたくさんあるものの、国ごとの文化や都合で現代の法律ではそれをうまく逆手に取り、男性に好都合な仕様に曲げられている場合も正直多い印象です。一方で、時代とともに女性の権利がどんどん尊重されるようにもなってきました。

娼婦のような女性もいますが、ドバイ案件のようなものに関わってしまうのは、自らその道に足を踏み入れようとしたごく一部の人たちだけだと思います。普通に生活をして、懸命に仕事をしている分には全く無縁の世界ですね。