25年後、まさかの再ヒット

その後も様々なアーティストによってカヴァーされたことによって、『スタンド・バイ・ミー』はオールディーズのなかでも特に人気が高い曲となった。

1975年にはジョン・レノンが、ロックのスタンダードを収録したアルバム『ロックン・ロール(Rock ’n’ Roll)』で取り上げたのが有名。

アルバムジャケットに使用された写真は、デビュー前のビートルズが1961年、ハンブルクで演奏していた時代に撮られたものだ。

オリジナルの発売日は1975年、ジョン・レノンのルーツであるロックン・ロールのスタンダードをカヴァーしたアルバム『ロックン・ロール』。写真は『ロックン・ロール』(2010年10月6日発売、ユニバーサルミュージック合同会社)のジャケット
オリジナルの発売日は1975年、ジョン・レノンのルーツであるロックン・ロールのスタンダードをカヴァーしたアルバム『ロックン・ロール』。写真は『ロックン・ロール』(2010年10月6日発売、ユニバーサルミュージック合同会社)のジャケット

作家のスティーブン・キングは、1974年に長編小説「キャリー」でデビューした後、アメリカのごく平凡な町を舞台にした新しいタイプのホラー小説、モダン・ホラーで一時代を築き上げた。

小説がベストセラーになっただけでなく、1976年の『キャリー』を皮切りに『シャイニング』『クリープショー』『クジョー』が次々に映画化されてヒットを記録した。

キングの短編小説「ザ・ボディ(The Body)」を原作にした映画『スタンド・バイ・ミー』は、広大な自然に恵まれたオレゴン州の片田舎に住む4人の少年たちが、“死体探し”の旅に出る、ひと夏の冒険を描いた映画だ。

今年で公開から40周年となる映画『スタンド・バイ・ミー』。写真はDVD『スタンド・バイ・ミー』(2011年1月26日発売、SONY PICTURES)のジャケット
今年で公開から40周年となる映画『スタンド・バイ・ミー』。写真はDVD『スタンド・バイ・ミー』(2011年1月26日発売、SONY PICTURES)のジャケット
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映画監督のロブ・ライナーは映画化にあたって、キングの小説「ザ・ボディ(死体)」が前面に出るとホラー映画と間違われるので、少年たちの成長譚にふさわしいタイトルとして、「スタンド・バイ・ミー」を使いたいとリーバーとストーラーに相談した。

快諾してもらってから数日後、「テーマ曲にしたい」という連絡がロブから入った。

1986年に映画が公開されると世界中で大ヒットし、主題歌に使われた『スタンド・バイ・ミー』もリバイバル・ヒット。25年ぶりに全米チャートのベストテン入りを果たした。

こうして世界中で新しい音楽ファンをつかみ、世代を超えて歌い継がれるスタンダード・ソングとなった。

文/TAP the POP