25年後、まさかの再ヒット
その後も様々なアーティストによってカヴァーされたことによって、『スタンド・バイ・ミー』はオールディーズのなかでも特に人気が高い曲となった。
1975年にはジョン・レノンが、ロックのスタンダードを収録したアルバム『ロックン・ロール(Rock ’n’ Roll)』で取り上げたのが有名。
アルバムジャケットに使用された写真は、デビュー前のビートルズが1961年、ハンブルクで演奏していた時代に撮られたものだ。
作家のスティーブン・キングは、1974年に長編小説「キャリー」でデビューした後、アメリカのごく平凡な町を舞台にした新しいタイプのホラー小説、モダン・ホラーで一時代を築き上げた。
小説がベストセラーになっただけでなく、1976年の『キャリー』を皮切りに『シャイニング』『クリープショー』『クジョー』が次々に映画化されてヒットを記録した。
キングの短編小説「ザ・ボディ(The Body)」を原作にした映画『スタンド・バイ・ミー』は、広大な自然に恵まれたオレゴン州の片田舎に住む4人の少年たちが、“死体探し”の旅に出る、ひと夏の冒険を描いた映画だ。
映画監督のロブ・ライナーは映画化にあたって、キングの小説「ザ・ボディ(死体)」が前面に出るとホラー映画と間違われるので、少年たちの成長譚にふさわしいタイトルとして、「スタンド・バイ・ミー」を使いたいとリーバーとストーラーに相談した。
快諾してもらってから数日後、「テーマ曲にしたい」という連絡がロブから入った。
1986年に映画が公開されると世界中で大ヒットし、主題歌に使われた『スタンド・バイ・ミー』もリバイバル・ヒット。25年ぶりに全米チャートのベストテン入りを果たした。
こうして世界中で新しい音楽ファンをつかみ、世代を超えて歌い継がれるスタンダード・ソングとなった。
文/TAP the POP













