筋肉は苦手だけどプロレスは好き

筋肉に苦手意識があるけれど、プロレスは大好き。矛盾していますよね…。でも、これにはしっかりとした理由があるんです。

テレビ朝日アナウンサーの三谷紬さん 写真/SAKAI DE JUN
テレビ朝日アナウンサーの三谷紬さん 写真/SAKAI DE JUN

はじめてプロレスに触れたのは入社1年目の新人研修。それまでプロレスを観たことはほとんどありませんでした。

同期3人で会議室にこもり、毎日鍛えられていた当時、ある日のテーマが実況研修でした。

「今日はこの映像を見たまま実況してもらいます」(先輩)

そう言ってTVに映し出されたのが、プロレスでした。

「ルールも人も何もわからなくていいから、とにかく見たままを喋って!」(先輩)

え、なにこれ、怖い。強そうな男性が壮絶な殴り合いや投げ合いをしている…

私の頭の中は混乱していましたが、同期は食らいつくように映像を見たまま実況していました。私も喋らないと!

「強そうな男が2人、殴り合っています……」

これ以上言葉が出てきません。それどころか、この映像をずっと見ていられないとさえ感じました。

結局まともに話せずに2時間の研修が終了。最後に先輩から告げられた言葉を、今も鮮明に覚えています。

「三谷はプロレスは苦手だね。無理しなくていいからね」(先輩)

なんでも頑張る気概で入社した私でしたが、早々にNGが判明してしまいました。

NGなんて偉そうな言い方ができる立場ではないことは重々承知の上で、ここでは敢えてこう言わせてください…。