2026年1月に、集英社オンラインで反響が大きかった人気記事ベスト5をお送りする。

第1位は、マッチングアプリで既婚男性に「独身だ」とウソをつかれ、人生を壊されてしまった女性のインタビュー記事だ。男性の悪質な手口に大きな反響があった。
第2位は、複数の妻と暮らしていた「一夫多妻」男が家を追い出されたという記事だ。一家にいったい何があったのかを詳しくきいた。
第3位は、冬の富士山で相次ぐ外国人の遭難の記事、第4位は北海道のバーの中から女性の遺体が見つかった事件の記事、第5位は水戸で起きた妊婦殺害事件についての記事だ。

第1~5位のランキングは以下の通り。

第1位
結婚を匂わせ、避妊せず200回以上も…既婚男性の“独身偽装”で人生を壊された女性が明かす今も続く地獄…裁判では男に151万円の賠償命令も「まだ手ぬるい」

第2位
〈一夫多妻のヒモ男インタビュー〉正月に突如迎えた「解散」という結末…ナニがあった? 貯金は18万円、でも本人は「新しい妻を探す」

第3位
「富士山なめるな」封鎖を“強行突破”した中国籍の男性がまた遭難…冬季閉鎖中の登山道に入ってもお咎めなしの理由

第4位
〈北海道・壁のなかに看護師遺体〉「サービスしろって上から目線」逮捕されたバー経営者(49)かつて競走馬を運ぶ仕事に従事、「女好きって感じ」被害女性とトラブル

第5位
〈水戸・ネイリスト殺害〉お腹の子を守ろうと必死に抵抗した母…逮捕されたのは28歳の元カレ“ストーカー”男「剣道部で真面目」「危険物を扱う仕事をしていた」

↓以下記事本編

いまや男女の出会いのツールとして定番化しつつあるマッチングアプリ。恋活や婚活、セカンドパートナー探しなどさまざまな目的別アプリがあり、特殊な目的では「同じ本を読んだ者同士」や「性癖が合う者同士」、「既婚者同士」なども。だがなかには“独身と詐称して未婚女性と交際に及ぶ独身偽装オトコ”もいる。昨年12月に独身偽装した男性に損害賠償を求める訴訟を起こし、このたび判決がくだされた女性を取材した。

まさか自分がそんなだまされ方をするなんて…

外資系企業に勤める独身女性の相田さん(仮名)は、大手広告代理店勤務の30代男性Aを相手に損害賠償を請求する裁判を起こし、昨年12月8日に勝訴した。

東京地裁はAに対し「既婚者であることを意図的に隠したのは貞操権の侵害にあたる」ことを認め、約150万円の賠償を命じた。だが相田さんは複雑な思いに悩まされている。

Aは相田さんに好意を寄せ“責任を持つ”と言って避妊をしなかったり、性感染症をうつすなど“非道”な行ないを繰り返したにもかかわらず、口頭弁論中に反省の弁を述べたり謝罪の言葉を口にすることはなかった。

約150万円の賠償を命じた書面(本人提供)
約150万円の賠償を命じた書面(本人提供)
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相田さんは2023年初頭に「結婚前提とまではいかないけど、将来も考えて交際できる人と出会えれば」と独身者向けのマッチングアプリを始めたところ、同年5月に既婚者で2人の子どもを持ちながら“独身で彼女なし”と説明をするAと出会った。

そして、2023年5月から10月まで交際を続けていたが、旅行の約束を控えていた10月12日、Aの妻に相田さんとの不倫がバレたことで一方的に音信不通に。驚いた相田さんが同年11月から12月に探偵に調査依頼したことでAに妻子がいることが発覚した。

相田さんは弁護士間で任意交渉を求めるも、Aは謝罪もなく解決金20万円を提示し続け、2024年10月に訴訟提起した。

Aと相田さん(本人提供)
Aと相田さん(本人提供)

そもそも相田さんとAはどのように出会ったのか。

相田さんはプロフィールで「既婚者NG」「既婚者の都合の良い不倫相手にされるのが最も嫌い」と意思表示をし、Aにもその旨を再三確認していた。しかしAは「独身で彼女もいない」と説明し、相田さんの信頼を得るために嘘を重ねた。

「Aは朝から晩まで私を慕ってLINEしてきたり、Aが住む街から移動に2時間近くかかる私の自宅方面まで平日、休日問わず会いにきたりと、既婚者のような生活リズムではありませんでした。

それに私から仕向けたわけではないのに『家を買ったら一緒に住もう』とか『ウェディングドレス姿が見たい』『一緒に楽しく長生きしよう』などと将来を匂わすような話題も度々してきて、彼が既婚者だなんて微塵も思いませんでした」

Aと相田さんのLINE(本人提供)
Aと相田さんのLINE(本人提供)

Aの前職が「地方銀行員」だったことも相田さんがAに信頼を寄せる要因となった。

「私の両親も真面目で堅物の銀行員だったので、まさかAがそんな嘘をついてるとは思いませんでした。だから2023年10月12日の昼、いつもなら朝から来るLINEが来ず、私のメッセージが既読にならずブロックされていることに気づいた時は何が起きたかわからなかったし、Aの安否を心配しました。

その後の探偵調査で妻子がいるとわかった時は目の前が真っ暗になり、『まさか自分がそんなだまされ方をするなんて』と、膝から崩れ落ちそうでした」