「人の顔色ばかり窺ってしまう」というお悩み
——イベント参加者からのお悩み相談では、「普段から人の顔色ばかりうかがい、本音を言えずに悩んでいます」という切実な相談もありました。この質問に対するおふたりの回答も、それぞれの個性が出ていてよかったです。
五十嵐 僕は「誰からも好かれることなんかないんだ」という前提でアドバイスをしました。全員から好かれようとするのはそもそも無理なことだし、学校や会社という限られた空間の中ですべての人と心から意思疎通ができるはずもない。だから、たとえ本音を言って嫌われたとしても、「あぁ、この人とは合わないんだ」と気軽に考えればいい。そう思いますね。
里崎 例えばサラリーマンの場合、「この人とは合わないんだ」と割り切ったとしても、上司と部下という関係だったら、嫌でもつき合わなきゃいけないこともあるよね。そんな時の答えは3つ。これだけ覚えておけばいい。
五十嵐 サトさんは端的に答えてくれるからいいよね。今日のイベントでも、サトさんが「答えは3つ!」と言った時、会場にいる人はみんな「えっ、何だろう?」って表情になったからね。で、あらためてその3つを教えてください。
里崎 『幸福論』の中にも書いてあるけど、「理不尽な上司の下で働く場合」の選択肢は3つ。「1、自分の能力がないのならば黙って従う」「2、自分がトップに立って、やりたいようにやる」「3、退職する」。この3つだよ。組織にいる以上、「黙って従う」か、「実力をつけて思い通りにやる」か、「辞めて、新しい世界で生きる」か、このどれかしかない。
五十嵐 そうなると、大多数の人が「黙って従う」になる可能性が高いですよね。
里崎 それが嫌なら、自分に実力がつくまで頑張るか、どうしても耐えられないのなら辞めて新しい世界で生きるしかないよね。
五十嵐 厳しいかもしれないけど、それが現実的な方法なんでしょうね。サトさんとの対談でいつも思っていたし、この『幸福論』を読み返しても感じるけど、サトさんの答えは一見すると冷たそうに見えるけど、実は現実的で親身なアドバイスなんですよね。
里崎 今回、イベントに来てくれた人もそうだし、この『幸福論』を読んでくれた人に、少しでも楽しんでもらいたいし、幸せになってもらいたいから。
五十嵐 サトさんって、ヒールっぽいけど実は優しいんですよね。
里崎 プロレスでもそうでしょ。「実はヒールのほうがいい人が多い」って言うよね。それにヒールって、人の気持ちがわからないとできないことだから、本当は頭のいい人が多いんだよ。
五十嵐 ま~た、そうやって、自分をすぐ美化するのもサトさんの特徴ですよね(笑)。でも、今回こうしてサトさんとじっくり話をする機会をもらって本当に楽しかったですよ。この本が多くの人の役に立つかどうかはわからないけど、ぐいぐい引き込まれるぐらい面白いのは間違いないから、ぜひ多くの人に読んでもらいたいですよね。
里崎 最初にも言ったけど、僕は「この本を読めば幸せになれます!」と断言するし、僕らの考え方を通じて、「あぁ、いろいろな考え方もあるんだな」とか、「小さいことで悩むのがバカらしいな」って思ってもらいたいよね。
——今回のイベントもアーカイブ視聴が可能なので、ぜひ多くの人に見てもらいたいですね(https://onlineservice.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-260126)。
五十嵐 僕らが考える「楽しく生きるためのヒント」を正直にお話ししたので、悩んでいたり、つらかったりする人はぜひご覧ください!
里崎 『幸福論』では、ナイツの塙宣之さんとの鼎談も収録されているけど、これも読み応えがあるので、気軽な気持ちで読んでみてください!
構成/長谷川晶一













