スーパーに潜む死亡事故リスク
スーパーやショッピングセンターなど使うカートは買い物客にとってすごく便利なものだ。
しかし、ここにも一歩を間違えると子どもの死亡事故につながるリスクがあるという。
「ショッピングカートも大きな事故につながるリスクがあります。こちらは保護者も危険性を理解して、椅子に座っているときに注意書きにあるような座り方をしたり、暴れないようにしたりという点には注意していらっしゃると思います。
しかし、椅子に座る対象年齢や体重について見落としていたり、子どもが座った状態でハンドル部分に重い荷物を保護者がかけてしまったり、子どもがふとカートのハンドル部分にぶら下がったりなどによって引き起こされる、カートがひっくりかえってしまうという事故が多いです。
そして、自分で操作できる乗り物への興味から『押してみたい』と保護者にせがんだ子どもが、感覚がわからずにスピードが出てしまったり、カートの重さで思うように操作できなかったりして壁や人にぶつかってしまうという事故の事例があります。特にぶら下がりの場合は死亡例も上がっています。
ショッピングカートにおける事故というと、子どもの座り方がなっていないんじゃないかという認識が一般的かと思いますが、椅子の制限重量を知らないうちにオーバーしてしまうことによる事故、少し大きくなった子どもが感覚がわからないまま操作してしまうことによって起こる事故というのも少なくないのです」
担当者はショッピングカートの危険性についてさらに念を押す。
「カートはすごく身近で大人としても便利なものです。しかし、あくまで“乗り物”です。一歩間違えると子どもの死亡事故につながるリスクがあります。ですから、重量についての記載を保護者がちゃんと確認すること。そして、ハンドル部分に何かをかける時にはその重さについても注意すること。そして、子ども単独で操作させないことを一般認識として広める必要があると思っています」
最後に、担当医師は今回のポストの作成経緯と日常生活の意外なところに潜む幼児の重大事故リスクについてまとめた。
「あまり知られていない、遊具でのケガについて、広く知っていただきたいというところから今回のポストを作成しました。例えば、ブランコから落ちてしまうケガのリスクなどは世間的に認知度は高いですし、なくすことは難しいでしょう。しかし、原因を分析することで予防策を練ることができる事故のリスクというのもあると思います。
良かれと思って子どもにしてあげていることや、一つの事故が招くケガの深刻さ、事故に気を付けていても、他にも注意が必要な意外な点など、実は日常生活はリスクであふれています。今回のポストを通じて、より保護者が子どものために適切な予防策を考え、より注意深く観察するようになってほしいと思います」
「良かれと思って…」「そこまで大きなケガではないだろう」ではなく、適切な予防策と保護者の観察を行うことによって、日常に潜む重大事故のリスクから子どもの健康と命を守る必要がある。
取材・文/集英社オンライン編集部













