小泉進次郎防衛相の見解は…

発言の余波は防衛省にも飛び火し、19日に行われた閣議後会見では、小泉進次郎防衛相が記者から「非核三原則」に対する政権の方針を何度も問われる場面があった。

かねてから核兵器を「持ち込ませず」とした原則の見直しを訴えている高市首相は、国会答弁でも三原則の堅持を明言していない。会見に出席した記者からは、この高市首相の政治姿勢とも関連させて核を巡る政権のスタンスを問う質問があがった。

小泉進次郎防衛大臣(本人SNSより)
小泉進次郎防衛大臣(本人SNSより)

記者から「高市総理は三原則のうち、持ち込ませずの部分について変更を主張してきましたが、大臣は非核三原則三つについて全て堅持すべきで、今後も一切変更すべきでないとお考えでしょうか」と問われた小泉防衛相は、「この持ち込ませずということについては、2010年当時の岡田克也外務大臣による答弁を引き継いでいく考えであります」と述べるにとどめた。

民主党政権時の対応を引き合いに出したのは、高市首相の党首討論での答弁を踏まえているとみられ、政権内で足並みをそろえた格好だ。

その後も、記者から「非核三原則は日本の、平和国家日本としての国是だから、未来永劫変更すべきでないと考えますか、それとも変更してもいいと考えますか」などと再三にわたって問われたが、「防衛大臣としてお答えさせていただければ、日本の国民の皆さんの命と平和な暮らしを守るために、あらゆる選択肢を排除せずに検討を進める、議論をする、これは当然のことだと思ってます」と慎重な発言に終始している。