おこづかいは現金ではなく電子マネー、お年玉は海外通貨? 子どもを“お金で一生困らない”よう育てるために必要な「お金の概念」とは
子どもが「お金持ちになりたい」と言った時、親のあなたはなんと答えるだろう? 電子マネーにスマホ決済、インフレに物価高…お金の価値や概念は時代とともに激変しており、子どものうちからその感覚を身に付けるのは重要なことだ。今、親が子どもに伝えられることは…。
経営者で投資家、そして二児の母でもある池澤摩耶氏の書籍『元外資系投資銀行トレーダーママが伝授 子どもを人生ゲームの勝者にする最強マネー教育』より一部を抜粋・再構成し、新しい“家庭内マネーリテラシー”をお届けする。
“お金に困らない”子どもの育て方#1
「実家の太さ」「親ガチャ」なんて関係ない
「実家が太い子しか、お金持ちになれない」
「親ガチャはずれたら一生貧乏」
そんなふうに語られることがあります。
たしかに、スタートラインに差があるのは事実かもしれません。
でも、それで“人生まるごと決まる”なんて、思いたくない! マネーの世界は、親ガチャでもなければ、遺伝でもない。知識をつけて、経験を重ねて、センスを磨いていけば、誰だって、自分の力で未来を切り拓くことができるんです。
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小学生がスマホを使いこなすのも、おこづかいをPayPayでもらうのも、いまやごく普通のこと。お年玉がドルでもユーロでも、それが“うちの子の当たり前”でいい。
調べ物は辞書じゃなくてChatGPT。友達との関係も、テスト勉強の計画も、AIに相談する。それが、令和キッズの自然な選択。そんな時代になりました。
大人である私たちこそ、過去の常識にとらわれず、「いま」と「これから」にぴったり合ったマネー教育をはじめてみませんか?
学校でも塾でも教えてくれないからこそ、家庭で楽しみながら学ぶ価値がある。わが家でしかできないマネー教育が、子どもの“人生”の選択肢を増やすための最高のプレゼントになるはずです。
元外資系投資銀行トレーダーママが伝授 子どもを人生ゲームの勝者にする最強マネー教育
池澤麻耶
2025/9/25
1,870円(税込)
160ページ
ISBN: 978-4334107628
電子マネーですべての決済が完結する世に生まれ、
生きていかなければならないのが「α世代」(2010年以降生まれ)。
そんな世で「お金」というものをどう説明し、取り扱わせるか。
親自身のマネーリテラシーや投資への知識が問われる重大な局面に差し掛かっていることは間違いない。
元外資系投資銀行トレーダーの池澤摩耶さんが自分の子どもに実践しているマネー教育メソッドを公開。
【目次】
はじめに
STAGE1 「節約が大切」「現金が安全」「お金の話はタブー」って、本気? 親の金銭感覚をまずはアップデート
STAGE2 小学生からスマホ、おこづかいはPaypay、お年玉は海外通貨、相棒はAI。現代のリアルを直視して! 始めない理由なんてない
STAGE3 「トレカ」好きの子は“株式トレーダー”の素質あり!バトルやショップで“マーケット感覚”を研ぎ澄ます
STAGE4 「なんでホテルのコーラは1200円でマックのコーラは140円?」の疑問から「割高」「割安」「価値」の意味を知る
STAGE5 スイス1200円、アメリカ910円、日本450円。「ビッグマック」で日本経済の弱さを理解する
STAGE6 ガリガリくんだって値上がりする「インフレ」。日本の「現金」に偏ったポートフォリオじゃ資産家は夢のまた夢
STAGE7 迷ってるヒマはない!15歳になったら「未成年証券口座」と「デビッドカード」を子ども自身の名義で作る
STAGE8 女子がママと沼る「推し活」は最高。K-POPこそ投資スピリットを学ぶビッグチャンス
STAGE9 流行の兆しは子どものほうが敏感。Apple、NIKE、テスラ…さらなる次世代を探して株価とニュースを追う
STAGE10 子どもが何年か越しに貯めた10万円。“おこづかい投資家”デビューするなら“単推し”“箱推し”の2択から
STAGE11 夢は「お金持ち」。それって、全然アリ。“資産を持つ”という選択肢には失敗だってかすり傷
STAGE12 結局投資はギャンブル? いいえ、投資はみんなで夢を広げて未来に希望を託すこと