おこづかいは現金じゃなく「電子マネー」にシフト

お金の渡し方に関しても、時代と一緒にアップデートしていきたいところ。

私は、子どもへのおこづかいも、現金ではなく「電子マネー」で十分だと考えています。

財布で現金を持ち歩き、その都度お金を取り出して、支払って、お釣りを受け取って……ということが必要のない世の中に移行しつつある今、子どもの「お財布」はスマホでOKです。PayPayなどの「決済アプリ」をインストールしておけば、それが親子で管理できる便利な財布になります。

電子マネーを使ってキャッシュレスの感覚を学ぶ 写真/shutterstock 写真はイメージです
電子マネーを使ってキャッシュレスの感覚を学ぶ 写真/shutterstock 写真はイメージです

たとえば、PayPayをスマホに入れると、ポイントの使い方を「貯める」「運用する」「支払いに使う」から選べる設定があります。お金をただ“使う”だけでなく、増やす視点も自然と身につく設計。これが、電子マネーならではの学びの可能性です。

その上、親側からもスマホでさくっとチャージができるから、忙しい時でも子どもの「今すぐ必要!」に即座に応えられるのが助かるポイント。また、使った金額やお店、日時などの履歴が残るのも電子マネーのいいところ。あとから「何にいくら使ったか」を親子で一緒に見返せるので、お金の流れを自然に理解する力も育っていきます。

実際、アメリカではついに「1セントコイン(ペニー)」の新規製造を2026年初頭までに中止する予定だそうです。小銭の価値が下がり、キャッシュレスへの移行がどんどん進んでいる、世界的な流れの象徴ですよね。

そんな時代に、必要なときだけチャージして、履歴で使い方をチェックする。この小さな習慣が、未来のキャッシュレス社会を生きる土台になるはずです。