ますます進む維新の「高市依存」?
こうした状況のなか、進むのではとみられているのが維新の「高市依存」だ。
読売新聞が高市政権発足直後に実施した世論調査では、維新の支持率は前回の2%から5%に急上昇。これまでは「年収の壁」引き上げなどで支持を拡大してきた国民民主の陰に隠れ、国民民主の後塵を拝す調査が多かったが、国民民主を逆転する調査が多くなっている。
そのため自民党内からは「維新は、歴代内閣の中でも高支持率の高市首相に頭が上がらず、高市自民とは簡単に離れられなくなってしまったのでは」(自民党関係者)とささやかれる。
藤田氏が「(定数削減の)法案提出までに至らなかったら完全にご破算だ」と述べていることからも、「法案提出はできても、少数与党ということもあり、今国会で成立させることは難しい。維新は藤田氏の問題で高市首相に迷惑をかけて『借り』を作ってしまったし、今国会での成立を無理に目指さず、法案提出でお茶を濁し、悲願の大阪都構想実現のためにも高市政権にはしばらく抱きつくことになるのでは」(自民関係者)との見方が広まっている。
藤田氏と維新は高市自民への依存を深め、「身を切る改革」は中途半端に終わってしまうのか。批判をはねのけ、維新が大阪で支持を集めた原点ともいえる、議員削減を実現することができるのか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













