〈前編〉 

惨めな過去を話したら安心感に包まれた 

森野信太郎さん(45=仮名)が22歳のとき、主治医から勧められたのはAA(アルコホーリクス・アノニマス)というアルコール依存症からの回復を目指す自助グループだ。もともとはアメリカで始まり、日本にはカトリックの神父が広めたという。「言いっぱなし、聞きっぱなし」のミーティングや「12のステップ」という回復のプログラムを行っており、各地にグループがある。

自宅近くの会場に行くと中高年の人ばかりで初めは居心地が悪かったそうだ。

自身の経験を話してくれた森野さん(写真/集英社オンライン)
自身の経験を話してくれた森野さん(写真/集英社オンライン)
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ところが、スーツを着てピシッとした中年男性が「精神科病院に入退院をくり返して……自分は文字通り裸になるまで病気に気づけなかった」と話すのを聞いて、印象が変わる。