“ワンセグテレビ”でお気に入りドラマを視聴しながら下校していた学生時代
続いて話を聞いたのは、平成9年生まれのハナさん(仮名)。ハナさんは中学生から高校生まで韓国カルチャーに特にハマっていたそうだ。
「当時は『少女時代』とか『KARA(カラ)』といったグループが流行っていて、私もそのころくらいからKPOPをはじめ、韓国カルチャーにハマり始めました。K-POP好きの間では、アイドルの名前やグループ名が入った名札をスクールバッグにつけるのが流行りでしたよ。
あとは、韓国コスメですね。『水ティント』っていう水のようなテクスチャのリップが話題になっていて、私も買ったんですけど、唇の内側にしか着色しないし、つけてしばらく経つと結構パサついて唇の皮が浮いてきて……(笑)。
いま発売されている韓国コスメのリップよりは全然クオリティ低かったと思うんですけど、当時は“唇の皮がめくれるまでがセットだよね”って感じで認識していて、なぜかリピートしていました」(ハナさん)
さらにこんな思い出も語ってくれた。
「夕方あたりの時間に、韓国ドラマがテレビで再放送していて、それを楽しみにしていました。学校帰りの時間だったので、当時使っていたガラケーの“ワンセグテレビ”を使って再放送のドラマを観ながら下校していたんです。
いまの時代、切り取り動画とか、配信番組とかが主流ですけど、あの当時の“リアタイ視聴”(リアルタイムで番組を視聴する)って、よく考えると、その時にしか観られないっていう尊さみたいなものを感じるかも……」(ハナさん)
韓国カルチャー以外に、ハナさんが謎だったと感じる平成カルチャーがあるそうだ。
「小学生の時、“変なパロディ画像集め”をよくしていて、友だち同士でその謎な画像を赤外線通信で共有するのがブームでした(笑)。 例えば、アンパンマンのパロディ動画とか、棒人間のパロディムービーとかがあったんですよね。
あとは、“誰かに転送しないと不幸になる”みたいな内容のチェーンメールも流行りましたね。怖い画像とか、ビックリ系のGIFとか謎にみんな持っていました(笑)」(ハナさん)