“原宿系女子”がハマっていた、少しマニアックな平成グッズは?
最後に話を聞いたのは、平成8年生まれのエミさん(仮名)。エミさんは中学生当時、“原宿系ファッション”にドハマりしていたそう。そんなエミさんはどんなものに熱中していたのか。
「私は『SWIMMER(スイマー)』っていう雑貨屋さんによく通って、ペンケースやお弁当箱なんかを揃えていました。ファンシーで“夢かわいい”世界観が、めちゃくちゃ当時の私に刺さったんですよね。
そのころちょうど、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅちゃんがデビューしていて、そういう世界観が好きだったんです。スイマーの厚底スニーカーもめちゃくちゃ愛用していました!
あと雑貨屋といえば、原宿には昔はいろんなところがあって、雑貨屋巡りが趣味でしたね。いまはもう閉店してしまったんですけど『文化屋雑貨店』というお店とか。ここに売っていたドット柄のスカーフを、スクールバッグに友達とお揃いでリボンとして付けたり、カチューシャみたいに付けたりしていた記憶があります。
あと小学生のときは『サン宝石』っていう通販型の雑貨ショップがあって、毎月届くカタログを見るのが楽しみでした(笑)。友だちとお揃いでつけられるペアネックレスを買って、親友にプレゼントした思い出があります」(エミさん)
さらに当時の原宿ではこんなアイテムも流行っていたんだとか。
「原宿にある『NADIA』っていうアパレルのお店のバッグが大好きで、何種類も持っていました。このNADIAのロゴバックとアメアパ(アメリカの衣料品メーカーであるアメリカンアパレルの略称)のいろんな国の都市名が羅列したバッグは、原宿で見かけない日はなかったくらい流行っていましたよ。わかる人には絶対わかると思います(笑)」(エミさん)
――今回紹介した“平成1桁女性”たちの語るカルチャーのなかに共感できるものはあっただろうか? ネットですぐに最新情報が手に入り、流行り廃りが目まぐるしく変わる現代だからこそ、平成ならではのアナログさや華やかさがウケているのかもしれない。
取材・文/瑠璃光丸凪/A4studio