「メガソーラーも、前市長時代に規制条例ができ計画は止まっています」
いっぽう田久保市長は冒頭発言の後もたびたび「新図書館」と「メガソーラー」を止めるために自分は市長職に残らねばならないとアピールした。
新図書館とは、ことし5月の市長選で破った前市長が進めた総工費42億円の図書館建設計画で、田久保市長は白紙化を公約に掲げ当選した。メガソーラーは田久保市長がかつて設置反対運動の中心になって止めたと宣伝してきた事業だ。
この二つの事業が「水面下で激しく動いております」と言い始めた田久保市長は「私の任期、いわゆる皆様の負託が許される限り」は完全白紙撤回へ向け努力していく、と強調するのだ。
だが市議会関係者の一人は「図書館建設は周辺開発の補助金も絡む複雑な問題でしたが、今年6月に修正予算案が市議会で全会一致で通り決着した問題です。メガソーラーも、前市長時代に規制条例ができ計画は止まっています」と指摘する。
これが事実なら田久保市長は何と闘うというのか。
そもそも、混乱打開のために約束した3つの行動を1か月足らずの間に全部反故にするような政治家の“公約”は信じられるのだろうか。会見を終え自分の車に乗り込もうとする田久保市長に「それだけ言葉が変わる中で図書館建設中止という公約はどのように担保されるのか」とたずねたが返事はなかった。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班