「バカだな〜」って思ってもらえればいいよね
――来年はメジャーデビュー25周年ですね。なにか計画していることはありますか。
HIROKI 15周年の時も、20周年の時も、何かしら大きな会場でライブをしたりしていて。
やっぱり自分たちがどうこうっていうよりは、そういう場所を作ることによって、何かしらみんなで楽しめる場所を作れたらなと考えてます。
――集英社オンラインは30代40代の読者層が多いのですが、みなさんのように同世代のアーティストが活躍する姿をみると、勇気づけられるのではないかと思います。
HIROKI 歳を取って、結婚して、子どももできて、会社での地位もある程度上がって。そんな中間管理職みたいな世代だと思うんですよ、30代、40代って。
そういった人たちに、ふと見たMVで、「ORANGE RANGE、バカやってるな〜」みたいな存在でいたい(笑)。今の時代ちょっとギスギスして、暗いから、僕たちの明るさとか、陽気さ、マインドで、「俺もバカやりたい」「俺たちも10代のころはこうだったよな」みたいに思ってもらえたらうれしいですね。
NAOTO そうだね。きっと30代・40代ぐらいの人たちはストレスも多いだろうし。でも、そのストレスも少し晴れるんじゃないかな。ちょっとでも「バカだな〜」って思ってもらえればいいよね。
音楽業界を取り巻く状況が変わるなか、変わらず続けてきた音楽性が再び評価されているORANGE RANGE。SNSなどを積極的に活用することで、新たなファンも獲得しながら、さらなる活躍を見せてくれそうだ。
取材・文/羽田健治 撮影/矢島泰輔