近隣の住宅には不法侵入者も
だが実際、花火大会によって起こっている問題は、混雑やごみだけではない。近隣の住宅や店舗では信じられないようなトラブルがSNSで報告されている。
「知らん人が突然『屋上から花火撮らせてください』とか言ってくるんよ」
「浅草の実家の屋上で見てたら、ピンポンしてきて酔っ払いが『一緒に見ようよぉ〜』って感じできた…断ったら下で暴れてた。マジで怖いよ」
「マジで若いカップルが『花火見えると思ったんで上がってきました』とか屋上まできたなw」
大会の魅力が広く知られるようになった反面、観覧マナーの低下や「観光公害」とも言えるオーバーツーリズム的課題も深刻化しているのが現実だ。
隅田川花火大会は、東京の夏を代表する一大イベントだ。しかし公式から異例の注意喚起が出るほどに、「そろそろ限界かも」という声も聞こえている。
この伝統を途絶えさせないためにも、一人ひとりがマナーを守り、節度ある行動と他者への思いやりを忘れずにいてほしい。
取材・文/集英社オンライン編集部