再生数を伸ばすことは簡単
――そんな学生時代の好きなことがYouTuberとしての結果に繋がっているんですね。漫画考察や都市伝説に目を向けたのも、「好きなことを極める」という姿勢からですか?
当時は、YouTubeは基本毎日投稿と言われてたんです。だけど僕は、続けられることが一番大切と思っていました。
例えば、ステーキが大好物でも毎日食べたら飽きますよね? それなら“白米”みたいに、毎日でも無理なく食べられる存在でありたいと思ったんです。
だから僕は、毎日120点を狙うよりも、70点、80点をコンスタントに出すほうが成功につながると考えました。
――チャンネル登録者数を増やすために意識していることは?
やはり、演者の熱量が大事ですね。
再生数を伸ばすことは実はとても簡単で、例えばちょっとなら、2025年7月に災害が起こるという予言をテーマにした動画をやれば数字はとれる。でも、それだけじゃチャンネル登録者数は増えないんです。
その動画が終わったら、次はどうするの?って話になりますよね。だから僕は、『チャンネル登録してください』だけではなくて、『今月までに登録者数◯万人いきたいんで、登録してください』と、具体的な目標を伝えるようにしています。
――公表されているYouTubeの売上は年間5億円。それでも、収益が突然止まった時期もあったそうですね。
はい。2021年ごろ、ある日突然、YouTubeの広告収益が止まってしまったんです。
この先スタッフを食わせていけるのかとか、不安な気持ちでいっぱいで、今思い返してみても大変でした。
ですが、それが一時的なものなら挽回できると思ったんです。動画でこの話をしたら収益が止まるんだ、ということを学べた良いきっかけになりましたね。
結果的に動画のクオリティにも繋がるので、あの時のことはネガティブには捉えていないですね。
――前向きな考えですね。収益がストップした危機をどうやって乗り越えたのでしょうか?
まず、収益はそれまでの半分になりました。そんな時のために、3ヶ月収益が停止したとしても乗り切れるように預貯金もしていましたし、都市伝説、漫画考察、vlogと発信するテーマごとにチャンネルを分けていたこともリスクヘッジになりました。