「お世話になる事が決まって、良かったんだ。愁くんを守る為にも」
遠野さんは集英社オンラインにて2023年に「摂食障害に苦しんでいる」ことや「幼少期に受けた親からの虐待」を吐露しており、その症状については自身のInstagramやブログでもたびたび打ち明けていた。
6月27日の投稿では「訪問看護の契約の日でした」という内容を更新。続けて「私は人に頼る事がとても苦手で人を信じる事が下手くそで人に迷惑をかける事が嫌で嫌で仕方ない人間なのだと痛感」としながらも、続けて「お世話になる事が決まって、良かったんだ。愁くんを守る為にも。」と追記している。
愁くんとは遠野さんが飼っていたラグドールという品種の雄猫で、自らを「ママ」として「自由奔放な子に育ってくれています」と愛情を注いでいた。さらに「子どもだし、ニャン生を遠慮なく謳歌して欲しいからそれで良いのだ」とも書いている。
Instagramから見て取れる遠野さんの愁くんに捧げる愛情は、まるでかつて自分が母親にしてもらいたかったことのようにも取れて、遠野さんを見守るファンの間でも「ママの分まで甘えん坊なのかな」「愁くんも(訪問看護を)歓迎してるよ」といったコメントが綴られていた。
2年前に遠野さん本人にインタビューした芸能ライターは言う。
「その当時、遠野さんは『マッチングアプリで積極的にパートナー探しをしている』とおっしゃってて、100人以上の男性と出会って、実際に交際した人もいると話してました。交際相手を探す思いの根底には交際や結婚に安心感を求めてしまうからだ、とも言っていました。でも、3度の結婚でその安心感を得られたことは一度もなかった、とも」
この芸能ライターのインタビューは1時間ほどで、遠野さんが最後に言った言葉が忘れられないという。
「『私、未来に何も期待してないんですよ。今を精一杯、生きてるだけです』と言っていました。それ以降は、Instagramなどで猫ちゃんとの暮らしぶりを見守るしかなく、不眠の様子や体調がすぐれずソファに寝たきりだという投稿を見て心配しながらも見守っていました。今はどうか遠野さんが無事でいてほしい、そう願うばかりです」
7月5日現在、部屋で見つかったご遺体の身元は判明していない。また、愁くんの行方もわかっていないという。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班