悪態ついて飲食店から出禁状態
難波容疑者は近所でも問題行為を起こしていた。日大重量挙げ部の寮の近隣で、飲食店を営む従業員が告白する。
「体育会ということもあり実は5〜6年前に重量挙げ部を出禁にしたんです。学生の子たちは本当にいい子ばかりだった。だけど監督とコーチの態度が悪く、注意しても直りませんでしたので、苦肉の策です」
飲食店にコーチとともに団体で訪れた難波容疑者は、決まって3時間の“食べ飲み放題のコース”を利用した。運動部ということもあり「注文の量がとにかく多かった」と店主は話す。
「一つの料理を4皿ずつ頼むのも当たり前です。学生たちに喜んでもらえたらと思って提供していました。ただ、厨房も大きくはないのでどうしても料理に時間がかかります。それでも精いっぱい、急いでいるんです。
そしたら難波監督が『酒が全然出てこねえ』『料理が遅い! 金を払わねえぞ』と怒鳴りつけてくるんです。こっちも頑張って提供しているのに、なんでこんなことを監督さんやコーチに言われないといけないんだと。お客さまは神様ではないのにあの姿勢は指導者としてどうなのか、完全なカスハラでした」
店主によれば、学生たちは食べ飲み放題の時間が終わると店の外へ自主的に出るものの、難波前監督とコーチはずっと2階に残り続け、「客をなんだと思っている」などと聞こえるような声で言い続けたという。そして、この日以降、お店は日大重量挙げ部の予約を断るようになった。
「いつも電話で学生たちから予約を受けていたんだけど、それからは『もうごめんなさい。予約はもう今後、お受けできません』と断るようになりました。すでに入っていた予約については、『取り消しでお願いします』と言った。断るこっちも辛かったですよ」
近隣店舗までに迷惑をかけてきた難波容疑者は逮捕後、警視庁の調べに対し「寄付金として保護者の了解を取り『もらったお金』という認識だった」と話し、容疑を否認している。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班