育児方法にも日本との“距離”が

今度の出産でも、日本との「決別」は随所に見られるという。

「まずは、里帰りせずに現地で出産したことです。日本とアメリカの出産は異なります。日本は産後5日間ほど入院して、体力を回復しつつ、助産師さんからサポートやアドバイスを受けて自宅に帰って育児ができるように準備をします。

一方でアメリカは、出産の翌日か翌々日には退院します。体力が回復しないうちに退院し、24時間体制で慣れない育児をすることになるのです」(週刊誌記者)

それでも、現地での出産を選んだ理由は何か。

「人の目につかず、静かに出産したかったのもあると思いますが、何よりアメリカ国籍が取れるからでしょう。アメリカは『出生地主義』をとっているため、アメリカ国内で出産をすれば自動的に子どもはアメリカ国籍が取れるのです。大谷翔平や菊池雄星など渡米したプロスポーツ選手など、現地での出産を選択するケースがほとんどです」(同前)

宮内庁からの発表は…(Photo ACより)
宮内庁からの発表は…(Photo ACより)

要するに、眞子さんと圭さんの子どもは、アメリカ国籍を有するということだ。

さらには、育児方法にも日本との“距離”が見られる。『女性セブン』では、二人が仲むつまじくベビーカーを押す姿が掲載されたが、そのベビーカーは日本製ではない。

「Chiccoというイタリアの老舗メーカーです。トラベルシステムというコット(赤ちゃんを寝かせる部分)が取り外し可能なもので、ベビーカーだけでなくチャイルドシートにもクーファン(赤ちゃんを入れる籠)にもなる人気シリーズ。値段も340ドル(約5万円)ほどとお手頃です。日本製は軽くて走行性がよく使いやすいですが、日本製であることにこだわりはないのでしょう」(同)

日本では、出産から1ヶ月間は子どもを外出させず自宅で過ごすのが普通だ。しかし、眞子さん夫婦は早々に散歩に連れ出している。

「1ヶ月間外出させないのは、日本や一部のアジアだけの習慣です。産後すぐにウイルスや菌をもらうと場合によっては生死に関わることもあります。そのため、日本では産院で外出は控えるように指導されます。一方で、欧米ではそんなカルチャーはありません。人混みを避けつつも、親子で気分転換をしに散歩するほうが普通です」(同前)

早くも、「欧米流」の子育てをする眞子さん夫婦。ただそこには、ある懸念もある。

「アメリカで出産した場合、3ヶ月以内に在外公館に出生届と国籍留保の届出をしなければ、子供は日本国籍をとることができず『アメリカ人』となります。もし、眞子さんたちが提出しなければ、さらに日本との距離ができてしまいます」

眞子さんと圭さんは、どのような選択をするのか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班