「子どもたちの成長が心から楽しみ」

愛川は涙ぐみながら「第二子を出産してからは、上の子が頑張ってくれているんですよね」と長男の成長をこう話してくれた。

「退院して帰ってきたときに、すごく寂しかったみたいで涙を瞳に溜めながら『ママは赤ちゃんがいるから寂しくないんでしょ』と言ったんです。彼に新しい感情が芽生えていることが嬉しくて…号泣しちゃいました。

自閉症の子はコミュケーションを取るのが苦手なので、彼が弟を見て『どうするのかなぁ』って思っていたらヤキモチは焼くけど『どっか行けー!』とかもないし、悪く言ったりもしない。優しい子だな、誇らしいな、すっごい頑張ってくれているんだなって…」

愛川ゆず季と長男(本人提供)
愛川ゆず季と長男(本人提供)
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「子どもたちの成長が心から楽しみ」だと優しく微笑む愛川に、これからの目標を聞いた。

「自分の中で“2人産みたいな”という希望があって、きょうだいがほしかったので、7年越しの夢が叶いました。1番は子どもを大切に! 子どもを立派に育てなきゃ! っていう責任感があります。でもその中で、自分の仕事も大切にしていきたい。

私は頑張ることが得意で、性格的にもコツコツ努力するのが性に合っているんです。45歳までは身体もきっと動くはずだから(笑)。子育てと仕事を両方頑張ることでメンタルが安定する。これからも常に目標を持って色々なことにチャレンジしていきたいです」

そう語る愛川の表情は、グラドル時代よりも、プロレスラー時代よりも強さと美しさを兼ね備えていた。

取材・文/吉沢さりぃ