Aは4月の中旬以降、音信不通になっている
お母さん思いのサッカー少年が、何をどう間違って30近くになってストーカー男に化けたのか分からないが、地元の“ヤンチャ”なコミュニティの中ではそれなりの存在感を放つようにはなっていたようだ。地元の後輩の少年2人組は、取材にこう答えた。
「Aくんは知り合いの知り合いって感じ。おかしな、尖ってる先輩だった。中学か高校かどっちかわからないけど、多分中学時代かな。制服で原付チャリで登校してたみたいな話を聞かされた。Aくんはラッパーをしていて。Aくんの世代って『BAD HOP』(川崎市を拠点に活動し昨年解散したヒップホップグループ)と同じ世代で荒れていた世代でもあって。
Aくんの中学校とかもヤバい奴らがいたと聞いてるし、今もヤバい奴らとかと絡んでたら、悪い方向に行ってもおかしくないよね」
高校時代から“チーム”にも所属していたAは、数年前に不良仲間とCDもリリースしており、ネット記事のインタビューではケンカやタバコ、ギャングに憧れるワル自慢をしていた。
彩咲陽さんの親族はこう語る。
「彩咲陽が行方不明になってから、Aは自宅で何くわぬ顔で生活しつづけていた。彩咲陽の親族や友人が問いただしても、AもAの母親もシラをきっていた。そのいっぽうでAは3月中旬に母親に『どっか遠くにいく』と話していたようで、パスポートも取得、出国したかどうかわからないが4月の中旬以降、音信不通になっている。神奈川県警が捜査を始めたのはごく最近のこと、なぜ最初からしっかりしてくれなかったのか…」(彩咲陽さんの親族)
神奈川県警は家宅捜査に入った4月30日にAの母親からも事情を聴いており、Aの行方を追っている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班