「好き・キライ・レモンの巻」(ジャンプ・コミックス133巻収録)
今回は、超神田寿司の次女・檸檬(レモン)のパン嫌いにまつわるお話をお届けする。
檸檬は老舗の江戸前寿司店・超神田寿司の女将・擬宝珠夏春都(ぎぼし・ゲパルト)の孫で、三姉妹の真ん中の幼稚園児だ。幼いながらも鋭敏な味覚を持ち、家業の寿司店をはじめ、数々の名店で味のご意見番を務めている。
そんなレモンが苦手な食べ物は、なんと「パン」。和食中心の食生活ゆえ、パンに慣れていないこともあるが、パンの食感を受けつけないようだ。そこで両さんたちは、あの手この手を尽くすことになるのだが……?
食の正しい知識と生活習慣を身につけるための「食育」は、もちろん子供の成長にとってとても大切だ。だが、周囲が摂食強制をしてしまうと、それが「食=苦」へとつながることになる。一朝一夕にはいかないが、子供が食べる喜びを知り、食べられる幸福を実感できる「食育」が望まれる。
ちなみに檸檬のパンへの苦手意識は、本作以降も完全には解消できていないようで……。気になる方は、「レモンの逃亡の巻」(ジャンプ・コミックス193巻収録)を一読することをお勧めする。このお話も本作同様に、檸檬がとある体験をきっかけに成長を見せる傑作だ。
それでは次のページから、檸檬のパン嫌いにまつわる騒動をお楽しみください!!