『涙そうそう』は森山良子の『さとうきび畑』がなければ生まれていなかった!? 沖縄がつないだ音楽のキズナ、ミリオンヒットした名曲の制作秘話
2001年3月23日に発売された夏川りみが歌う『涙そうそう』。発売後ロングセラーを続け100万枚を突破し、2002年末には夏川がNHK紅白歌合戦に初出場を果たす。誰もが口ずさめるこの曲の隠された逸話を紹介する。
『涙そうそう』誕生のキッカケは森山良子との出会い
BEGINは、沖縄県石垣島出身の幼馴染みの同級生が組んだバンドで、東京で結成された当初はロックを演奏していた。
それから1989年にTBS系のオーディション番組「イカすバンド天国」を経て、オリジナル曲『恋しくて』で1990年にデビューした。
やがて活動を続けるにしたがってブルースやカントリーに傾倒し、独特の味わいを感じさせる存在となっていった。そうした過程で自然に沖縄の島唄へと、表現の領域を広げていくことにもなる。
オリジナルの発売は1990年3月21日のデビューシングル『恋しくて』。カップリングにはエリック・クラプトンのカバー『Wonderful Tonight』が収録されている。写真は『恋しくて』(2003年4月23日発売、テイチクエンタテインメント)のジャケット写真
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彼らの代表曲となる『涙そうそう』が誕生したのは、ライブ活動を通じて意気投合したベテランのシンガー・ソングライター、森山良子との出会いが発端だった。