毎年デザインの異なる白いお皿が誕生する理由

同社の定番特典になっている春のパンまつりでもらえる白いお皿だが、お皿のデザインが毎年若干違っているのに驚く人も多いだろう。

白いお皿のデザインはどのようにして考えられているのだろうか。また、白以外の色のお皿にすることや、カラフルな柄を入れるなど、大胆なデザイン変更の案が出たことなどはあったのだろうか。

「1981年の第1回目から約40年以上にわたり、毎年アルク・フランス社の代理店を通じてお皿のデザインを提案いただいています。2025年の特典『白いデリシャスボウル』については、昨年の春のパンまつりキャンペーンがまだ行われている3月頃から流行やトレンドなどを基にデザインの検討に入り、8月頃には10種類程度に絞りました。

さらに消費者モニターからのご意見を参考に、サイズや使い勝手について検討を重ね、11月に決定しました。

また、柄に関して言えば、翌年に長野冬季オリンピックを控えていたことから、1997年の特典は長野冬季オリンピックのマスコットキャラクターをプリントしたお皿です。こちらは柄の入った唯一の白いお皿でした。

歴代のお皿がずらり!(山崎製パン公式Xより)
歴代のお皿がずらり!(山崎製パン公式Xより)
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1981年の第1回からこれまでの白いお皿の交換枚数は約5億9千万枚を数え、一昨年は約1,120万枚、昨年は約1,280万枚と非常に多い交換枚数を維持しており、45回目を迎えても毎年楽しみにしてくださっているお客様がいらっしゃるものと考えておりますので、今後も白いお皿の特典を続けています」

――今年で45周年を迎える「ヤマザキ春のパンまつり」。日本人に親しみのあるイベントである以上、これからも噂や都市伝説が生まれるかもしれないが、長くにわたりさまざまな世代から愛されているからだろう。

取材・文/十六夜瑠奈(A4studio)