「大谷が投手として初登板する日は、全米が祝日になるぞ」(ベッツ)
アンドリュー・フリードマン編成本部長は、大谷がプロスポーツ史上最高額の契約をしたからといって、無理に二刀流選手を続けなければならないとか、今後10年の大部分を投手としてやってもらわなければならないといった考えを完全に否定した。
大谷がべつに7億ドルの「DH」になってもかまわないし、いつか投手を断念することになってもかまわないと、フリードマンは考えているという。
「もちろん、ショウヘイが投手として大活躍しつつ打席でも打ちまくってくれると私は確信しているよ。単純に『Xイニング投げてくれたからいい投手だ』といった見方で評価しているわけではないんだ。毎年状態は変わってくるし、そのときそのときでショウヘイは必ずできることを全力でやってくれる。今こうして座っていて、期待しているのは、とにかくできることをやってほしいというだけだよ。
もしわれわれ全体で調整が必要なら、一緒に調整していけばいい。仮に投手断念の日が来たとしても、私はあの契約を結んだことを後悔することはないという確信だけはある。
あと何年、二刀流を続けられるのかは私にもわからない。だが、かつては遠くから見守っていて、今はこうして毎日間近に見ているわけだけれども、私は絶対にショウヘイが挫折する方向に賭けることはないよ。
今後も長くやっていく決意を固めているし、私のほうから短期間で終わるということはありえないよ」
ムーキー・ベッツとしては、単純に二刀流のチームメイトがいて間近で目撃できることが楽しみなのだと、自身のポッドキャストで明言した。
「オレはマジでワクワクしてるんだ。あいつがドジャースの投手として初登板する日は、全米が祝日になるぞ」
文/ビル・プランケット 訳/タカ大丸