「いいわけ両さんの巻」 (ジャンプ・コミックス166巻収録)
今回は、両さんが遅刻の言い訳をほぼ全編にわたって述べ続ける、ちょっと変わったお話をお届けする。
パワフルに屁理屈を並べ立てての言い訳で相手を打ち負かし、納得させてしまうのは、両さんの得意技のひとつだ。立て板に水で吐き出される嘘、ごまかし、強弁の数々に、「よくもそこまで……」と呆れつつも感心した読者も多いのではないだろうか。
連載当初の両さんは、口よりも手が先に出るようなタイプだった。だが初期のエピソード「交通安全指導講習会の巻」 (ジャンプ・コミックス17巻収録)でも、本作とまったく同じような言い訳をしているのだ。
ご覧の通り、集合時間に遅れた理由を、さも当たり前のように本田やバスに責任転換をしている。三つ子の魂百までというか少しも成長していないというか……。
また、よく知られた両さんの嘘、言い訳の傑作として、「日本酒密造計画!!の巻」 (ジャンプ・コミックス94巻収録)を挙げておきたい。酒を密造(もちろん違法)していたのを知られた両さんだが、「酢を作っていた」「地面にビールを撒く会の会長をしている」と言い張るのだ。
……どうだろう。嘘、言い訳もここまでくれば芸術品だ。
それでは次のページから、両さんが嘘と言い訳でまくしたてるお話をお楽しみください!!