フジから逃げ出す社員、これからを期待する社員
これからの番組制作についてはどうだろう。
「ロケ先から”今のフジテレビには協力できない”とお断りが来たり、番組制作を行う上での支障がたくさん出始めています。完全に番組が作れないという状況ではありませんが、どうなるんだろうという不安がありますね。
ただ我々の心配より、制作会社のスタッフさんに申し訳ないという気持ちのほうが強いです。中居さんの番組に携わっていた会社の経営が危ないという話を聞くと、本当に心苦しい。役員はその状況を理解しているんでしょうか?
あと会見を見て、あまりにも世間の常識と乖離したお年寄りたちが会社を運営していたという事実にゾッとしたという若手社員が多いですね。実際に私のまわりでも水面下で転職活動をスタートとさせる同期も出てきているのも事実です」(フジテレビ社員Bさん)
いっぽうでは、希望を語る社員も。
「23日に行われた社員説明会では報道局の社員が、“テレビメディアがカメラ会見をしなかったことで、報道機関として自殺をしたと言われています。フジテレビは今後二度と取材相手に対し、カメラの前で説明するよう求められなくなったと言っても過言ではない”という意見が出たり、27日の会見でもフジテレビの記者がジャニーズ事務所の問題に切り込んだり、上層部に対してしっかり意見が言える社員がいることがわかって少しホッとしました。
第三者委員会に徹底的に追求していただければ、41年にわたり、会社の風土を作ってきた日枝さんの責任は免れないはずなんです。そもそもこれだけの規模の会社をお年寄りだけで運営しているという状況も世界的に見て、異常ですよね。
お年寄りだらけの上層部と、女子アナを連れて飲み歩くようなグレーな社員たちが一掃されれば、いい会社になるはずなんです。通常運転に戻りたい気持ちは山々ですが、まだまだ世間の皆さんにも批判の目を緩めていただきたくありません」(フジテレビ社員Cさん)
※「集英社オンライン」では、今回の事件ついてのご意見、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。
メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com
X(旧Twitter)
@shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
写真/村上庄吾