妻子とは子どもの進学のこともあり別居していたが…
「基本的にチャラくて社交的で、片っ端から女の子に声をかけて連れて飲み歩くようなところはあったけど、悪い事をするようなタイプではなかったですね。イケメンなのか若い子にモテるんですよね。どっちかと言えばカーっとなるタイプで、飲み屋でも言い合いをしたりするので、友人の中で敬遠している人達もいましたね。ただ女性には優しいってイメージです」
柳瀬容疑者と幼い頃から付き合いのある知人はそう「分析」し、続けた。
「宗達は地元の小・中学校から都立大島高校の農林科に進みました。中高生の頃は、真面目とも不良ともつかない、その時代の元気な若者って感じの子でした。10人ぐらいのグループで、みんなでバイクに乗って遊んだりしていましたよ。宗達のいたグループには『薬はやらない。泥棒はしない』という掟があって、『これは絶対で、破ったヤツとは俺らは付き合わない』と言ってたし、中高時代に警察にお世話になるようなこともなかったですよ」
高校卒業後に柳瀬容疑者は島を出て、しばらく東京で暮らしていたが、父親の引退を機にUターンしてきたという。
「東京で宗達が何をしていたのかは知りませんが、その間に知り合った女性と結婚しています。息子と娘がいて、今は嫁さんと一緒に埼玉県に別居しています。宗達はお父さんが畳屋を引退するタイミングで戻ってきて家業を継いだんです。
だから妻子とも、大島には住んだことないですよ。『進学のこともあって別居している』と宗達本人は言っていて、今高校に通っている子がそろそろ大学受験するころですよ。嫁さんは見たことないけど、子どもはたまに大島に来ていますよ。
夏には大島の海岸で一緒にいるところも見かけたし、暮れには、お金がかかるという意味なのか『大学に進学したら冬休みはバイトさせる』って言っていました。嫁さんはスーパーで働いていて、数ヶ月に1度は宗達も埼玉県に行っていると聞いていたので、まったく会ってないということではないと思いますよ」