改造バイクをパトカー数台で追尾し検挙する「大捕物」
ただ、県内では琉樹也さんらと同様に、改造した車両やバイクで「門出の日」をアピールした5人が道路交通法違反などの容疑で逮捕されている。それぞれ処分に違いが生じた理由は何なのか。
「公道でやったかどうかじゃないですか? 僕らもバイクのやつらも確かに暴走行為してましたけど、会場の敷地内を走って公道に出ようとしたところで止められましたから、軽い処分で済んだんだと思う」(琉樹也さん)
県南部の那覇市では12日、交差点を周回する改造バイクをパトカー数台で追尾し検挙する「大捕物」があった。
地元メディアによると、2人乗りのバイク2台が同日午後4時25分ごろ、信号無視をするなどの暴走行為を繰り返した。
1台がバランスを崩して転倒し、警察官に身柄を押さえられ、一緒に暴走行為をしていたもう1台は逃走したという。
身柄を確保された運転手の自称解体工の男(20)=那覇市=と、同乗者で会社員の特定少年(19)=同=はそれぞれ道交法違反(共同危険行為等の禁止)容疑で逮捕され、県警の調べに「二十歳の集いだったのではっちゃけてしまった」と容疑を認めたのだという。
この暴走行為により周辺は一時通行止めされるなどして渋滞が発生。大勢の見物客も集まっていたとされる。
当然、公道での迷惑行為は他者を巻き込む事故のおそれがある。
事情を知る関係者は逮捕された2人について、「身柄を取られてから48時間は留置場に入れられ、しっかりとしぼられたようです」と明かす。
「公道での暴走行為は一発免停。免許を取り上げられたら再取得に数カ月かかる。暴走行為で仲間らにアピールできたとしても、お金も時間も取られてしまうことは間違いない」(事情を知る関係者)というから、迷惑行為をした分、それ相応の代償を払う結果になってしまった格好だ。