夫・子供・財力・美しさ・仕事…すべてを手に入れる「ワーママ」の睡眠時間は何時間?目を見張るしかない雑誌VERYの令和の価値観
かつては「セレブな主婦」やそれに憧れる人が読むものだった雑誌「VERY』。だが、現在の誌面には「主婦」という肩書きの読者モデルはあまり出てこなくなり、自身でガッツリ稼いでいる既婚女性の登場が増えているという。だが「夫・子供・財力・美しさ・仕事」すべてを完璧に手にいれるための彼女たちの日々の時間割は凄まじいものだという。
人気コラムニスト月岡ツキさんの著書『産む気もないのに生理かよ!』より一部を抜粋・再構成し、パワフルなワーママの新しい時間割を紹介する。
産む気もないのに生理かよ! #3
令和の時代に「母」が求められるもの
令和の時代に「母」をやるには求められるものが多すぎる。
「女は良妻賢母でおればよい」という「基盤」時代がよかったとは思わないけれど、心も体も強くなければこなせない令和のワーママ業務は人を否応なしにゴリラにさせる。
母親だけでなく、令和のワーパパもまた「基盤」時代の父とは違った精神力と体力が求められているのだろう。
夫婦でゴリラとなり、険しい「令和の子育て山」を登っていくのか?と問われ、私たち夫婦は尻込みしてしまい現在に至る。
ゴリラになりたくない同僚は、今年から時短勤務にするという。「ぼーっとする時間が欲しい」「とにかく寝たい」という理由から、らしい。
私もそれがいいと思う。親もたまにはぼーっとする時間が必要だし、7時間は無理でももっと寝てほしい。「子育てしてたって、たまにはぼーっとする時間もあるよ、けっこう寝られてるよ」という親が増えたら、「令和の子育て山」に登ってみるかと思える夫婦も増えよう。
彼女の「新しい時間割り」はVERYには載らないかもしれないが、私は山のふもとから陰ながら応援したいと思っている。
イラスト/書籍『産む気もないのに生理かよ!』より
写真/shutterstock
2024/12/5
1,760円(税込)
240ページ
ISBN: 978-4868010463
20万部超ベストセラー
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の著者三宅香帆さん推薦!
あなたの人生は、あなただけのものだ。社会や親や誰かのものじゃなくて。月岡さんの言葉は、あなたの孤独な選択を、きっと優しく照らしてくれる。
30代から圧倒的支持! ポッドキャスト『となりの芝生はソーブルー』の話し手であり、DINKs(仮)のつっきーこと月岡ツキによる初の著書。
「母になりたい」とは思えない。
でも、「母にならない」と
ファイナルアンサーもできない。
どうして産みたいと思えないのか、どうして産みたくないと言い切れないのか。自分の身体、自分を産んだ母、母になった友達、生きてきた世界、いま生きている社会。さまざまな側面から「産む産まない問題」を綴ったエッセイ集。