デビュー当時はひとりで起きたことがなかった

――1998年にメジャーデビューしましたが、当時はデビュー直後から大忙しだったのでしょうか。

そうですね。広島から上京して事務所が自宅を用意してくれたんですが、東京のどこに住んでるかわかりませんでした。
年中24時間ほぼ休みなしで、ひとりで起きたことがなかったほどです。

――ひとりで起きたことがない、とは?

マネージャーが朝起こしに来て、パジャマのまま車に乗って、現場で顔を洗ってメイクさんに髭を剃られてメイクされてって感じで。

僕が座ってうつむいてるようなポーズを取ってる写真は、カッコつけてるわけじゃなくて実は寝てたんです(笑)。

――でも21歳とかでデビューしてそんなに忙しいと、きつかったんじゃないですか。

はい。NHKの音楽番組「ポップジャム」に出させていただいたとき、当時、司会をやっていた爆笑問題の太田さんが「今はきついと思うけど、これを乗り越えられたら良くなるから」と言ってくれたんですけど、その当時は「はぁ?」としか思わなかった。

でも今にして思えば、良い言葉をくださったなと思います。

秋好祐治氏
秋好祐治氏

――忙しすぎて女性関係とかそういう遊びも一切できないみたいな?

いや、音楽番組に出たときに、リハの合間でポケベルとか自宅の電話番号とかを出演者同士で交換し合ったりしました。出会いはそこでしたね。

朝8時に集合してリハを2回くらいするので、時間はたっぷりあるんです。歌手に女優さんにモデルさん、いろんな女性と仲良くさせていただきました。

――当時は写真週刊誌に撮られたりしたこともあったんですか?

ありましたねー。そういうときはバチくそマネージャーに怒られました。