実家がピザ屋のジョコビッチ
しかも、小麦グルテンは依存性が高い成分です。喫煙者がなかなかタバコをやめられないのと同じで、パンやピザを長年食べ続けている人は、体が小麦グルテンを欲するようになり、なかなかやめることができなくなります。これも、腸漏れを悪化させる大きな要因です。
この小麦グルテンを摂らないようにするのが「グルテンフリー」という食事法です。小麦粉食品の摂取を制限することで小麦グルテンを除去したり、控えたりする食事法で、世界的なテニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチ選手が実践し、圧倒的な好成績を残したことで広く知られるようになりました。
ジョコビッチ選手の実家はピザ屋だったので、幼いころから毎日のようにピザを食べていたそうです。ピザの生地は小麦粉でできていますから、何年も小麦グルテンを摂り続けていたことになります。
ジョコビッチ選手は、誰にも負けないほどテニスの練習に励みましたが、体調不良がつきまとい成績が安定しませんでした。
そこで、医師からすすめられたグルテンフリーを実践したところ、みるみる体調がよくなり、集中力も格段に上がり、数々のグランドスラム大会で優勝を収めるようになりました。ジョコビッチ選手の不調は小麦グルテン不耐症によるものだったのです。