月50万円くらいのお手当も…
パーティーでは、みんな競うように買い物をし、オーダーを入れる。そこには理由があるようだ。
「また次回のパーティーも呼ばれるために必ず高額なものを購入するようにしています。せっかくですから、また次も天下一PJ会を楽しみたいので。購入後の気持ち? それは、毎回『かっこつけすぎたな、オイ!』と反省していますよ(笑)」(前出・レイさん)
こんな異次元な空間に数回足を踏み入れるとどうなるのか。引き上げられた金銭感覚や価値観を、引き下げられない。女性は、あと戻りできなくなるのだ。
「パーティーの場で、高額なプレゼントをされ、リッツカールトンのクラブラウンジに宿泊すると、『身を捧げてもいい』と思う子はたくさんいるようです。そして、そのまま“太パパ“として数ヶ月〜数年、生活を支える形で甘えるだけ甘えさせる。で、あるとき途端に放り捨てる方もいます」(前出・レイさん)
レイさん自身にそのような趣味はないようだが、取材を進めると同様のお遊びを楽しむ男性が多数いることが見えてきた。パパ活メディアを運営するリケイさんは言う。
「女の子の転落人生を見て楽しむ男性もいますよね。たとえば、資産50億円以上を有する上場企業の社長、シゲルさん(40代)のケース。地方大出身で、学生時代に出会った女性と結婚。順風満帆な家庭を築いていました。
しかし、周囲の経営者仲間が、有名大出身の“お嬢さま”と言われる女性を妻として(妻でないこともあったが)連れ立っていることも多く、煌びやかな世界の女性に興味を持つようになった。
そして、出向いた高級ラウンジで某有名私立大に通う20代の女性と出会う。最初は指名をしてお店で会っていたが、次第に 月極でお手当を渡す“定期”の関係になりました。気づけばマンションも借りてあげていました」(パパ活メディアを運営・リケイさん)
しかし、長くは続かない。結局「飽きた」という理由で、4ヶ月ほどで「マンションを解約する」と追い出し、実際には”次の”定期の女性を住まわせていたという。
「結局、数ヶ月単位で女性がそのマンションを入れ替わり立ち替わりしています。
マンションに住んでいる間、女性は自由に遣えるカードを渡され、月に50万円前後のお手当てをもらっています」(前出・リケイさん)
贅沢三昧させ、価値観を狂わせる。そして、その後の転落人生を密かに見聞きする。まさに女性の人生を、“リアル人生ゲームのように”楽しんでいるのだ。
そんなお遊びをする男性が少なからず存在する。放り出された女性たちがどのような一途を辿るのか、また女性たちにはどのような共通項があるのだろうか。
取材・文/山田千穂