長谷さんと八木原容疑者は中学では合唱部の先輩と後輩
逮捕、送検された女はともに江別市在住の大学生、八木原亜麻(20)と川村葉音(20)の両容疑者。少年は自称アルバイト従業員のA(17)ら16歳から18歳までの4人。
6人は共謀して25日深夜から26日早朝にかけ、江別市文京台南町公園で長谷さんの顔などを繰り返し殴打し、外傷性ショック死させた疑い。見つかった長谷さんの周囲には衣服や財布、身分証やスマートフォンなど身元につながるような所持品はなく、容疑者らが証拠隠滅を図った疑いもある。
「長谷さんは釧路市内の同じ中学で八木原容疑者の1年先輩にあたり、ともに合唱部に所属していました。卒業後の進路は異なり、長谷さんは釧路市内の高校から公立千歳科学技術大学に進学、八木原容疑者は札幌市内の私立高校を経て江別市内の大学に進み、今年8月ごろから交際関係になったようです。
川村容疑者も釧路の出身で、八木原容疑者とは中学時代に同じ塾に通って仲良くなったようです。高校、大学は別ですが大学入学後は江別市内の同じコンビニでアルバイトをするなど親友といっていい関係でしょう。
周囲の評判ですと川村容疑者のほうが粗暴で、短絡的。そして少年4人のうち、Aは川村容疑者と交際関係にあるなど、容疑者6人全員が知人同士です」(道警担当記者)
女2人がアルバイトをしていたコンビニの男性常連客は、凄惨な事件と彼女たちが結びつかないようだった。
「2人ともアルバイトに関しては真面目にやっていましたよ。自分が最後に見たのは2週間くらい前でした。その時にいたのは川村さんの方で、いつも通りニコニコと接客していましたよ。
八木原さんは喋り方が独特というか、小声でとても早口でしゃべるので何を言っているのかよくわからないことがありました。2人は地元が一緒だとかで、とても仲良さそうでしたよ。それこそバイトじゃない日も2人でコンビニにいたことがあったので『どうしたの』と聞くと『遊びに行った帰りです』と言っていました。八木原さんは少し独特ではありましたが、事件を起こすような雰囲気はありませんでした」
別の常連客は2人の印象をこう語る。
「2人とも見たことありますよ。髪長い方(川村容疑者)は朝いることが多くて、髪短い方(八木原容疑者)は夕方から夜に見かけることが多かったですかね。正直、コンビニで見る限りは報じられているような『ヤンキー』っぽさはまるでなかったですね。2人ともちょっと暗い雰囲気です。
髪の短い方の子はちょっと挙動不審というか、全然慌てる場面じゃないのにアタフタしてテンパっている感じでしたから。袋詰めのときとか、客に何かを聞かれると必要以上に慌ててる感じはありましたね」