「裏金、裏金」とのヤジも

「わざわざ無所属の私の応援に、八王子まで駆けつけていただきました!」

選挙戦3日目の10月17日夕、JR八王子駅北口に停めた街宣車の上から萩生田氏が紹介したのは高市早苗・前経済安全保障担当大臣だ。

自民党総裁選に石破茂首相に敗れたものの、石破氏に不満を持つ勢力を中心に党内で求心力を高めており、衆院選では応援演説の要請が全国から殺到している。

裏金を理由に党公認を出さなかった石破執行部への恨み節を隠せない萩生田陣営。萩生田氏が仕えた故・安倍晋三元首相の政策の復活を訴える高市氏が来てくれるとあって、陣営は15日の公示日に匹敵する動員をかけ、地元八王子市長のほか市議も5人、演説会に駆けつけた。

市長も駆けつけたという(撮影/集英社オンライン)
市長も駆けつけたという(撮影/集英社オンライン)
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詰めかけた聴衆は数百人規模。萩生田氏の前座でマイクを握った陣営幹部は「こんなに多くの人の前でマイクを持つのは初めてです」と口にした。

トリを務めた高市氏は、萩生田氏の文部科学相や経済産業相、政調会長時代の仕事を絶賛。「ブルドーザーのように働き実績を出してきた、この萩生田候補の実績をもう一度思い出してください」と支援を呼びかけた。

通りすがりの人からはたびたび「裏金、裏金」とヤジが飛び、駅前広場のペデストリアンデッキの階段では男性が「ウラ金 2728万 萩生田」と書いた紙を掲げた

これを選挙用のノボリで見えないようにしようとした陣営関係者との小競り合いが演説のあいだじゅう続くなど混乱もしたが、大物の応援を得て萩生田陣営が仕掛けた大演説会はひとまず盛況に終わった。

撮影/集英社オンライン
撮影/集英社オンライン