悲喜こもごもの来園者と冷静なガチ勢
「最高1万円は高いと思うけど、2年に1回とかしか来ないから我慢はできる。たぶん1万5千円までは今のペースで来ます。それ以上になったら減るかも」(30歳女性・会社員)
「チケ代は高いと思うし、自分から誘ったりはしない。でも人から誘われたら行く。7000円だったら自分からも誘って年2~3回くらいは行くかも」(23歳男性・大学生)
「1人あたりじゃそこまでの値上げ幅じゃなくても、家族だとチケットなり食事なりお土産なり積み重なってけっこう高くなりますから、前より行きづらくはなったとは思いますよ。子どもが行きたいって言っても、親としては『それだけ高いなら別のテーマパークとか観光地じゃダメ?』ってなりますよね」(40代男性・会社員)
現在、東京ディズニーリゾートは繁閑によってチケットの変動価格制を採っており、取材した日は1dayパスポートが大人8400円だった。この日にパークに訪れた来園者は、価格を気にして安い日を選んだのかもしれない。
一方で、東京ディズニーリゾートが好きすぎて、地方から舞浜近郊に引っ越し、パークに頻繁に来園する“ガチ勢”は値上げについてどう感じているのか。さぞショックを受けていると思いきや意外に冷静だった。
「チケット以外にフードとかも軒並み値上がりしていますが、値上げだけして品質はそのままな飲食メーカーとは違って、そのぶんきちんとクオリティも上がっているんですよね。そもそも、日本は燃料費から資材から人件費とあらゆるものが値上がりしていますし、フードもアトラクションもショーも、クオリティを保とうとしたらチケット代に転嫁せざるを得ませんよ。
『殿様商売』なんて言われるけど、ディズニーってもともとお金もかかる趣味で高所得の人も多いので、チケット代値上がりのダメージはそんなにないのかなと」(30代男性・自営業)
別のガチ勢からも、値上げに対しては肯定的な意見が上がった。同ガチ勢は値上げのほか、通称“年パス”こと年間パスポート廃止の影響についても語ってくれた。