アマゾンが週5日の出社を義務付け

アンディ・ジャシーCEO(最高経営責任者)によると、アマゾンが今回、週5日のオフィス勤務を従業員に言い渡した理由は、社内でのつながり、チームの強化をするためだという。

新型コロナウイルスの流行によって、世界的に在宅勤務という働き方が広がり、日本でもすっかり根付いていたが、2024年に入り、徐々にリモートワークを廃止する企業がではじめている。そしてここにきて、ついにアマゾンまでも、リモートワーク廃止に踏み切ったかたちとなった。

画像/Shutterstock
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ネット上ではこれに猛反発する声が多く、〈ウチもそうなるんじゃないかとビビってる〉〈会社に行きたくてしょうがない老害たちが「アマゾンもやってるから!」と喜んでそうで怖い〉などSNSでは悲鳴のような声まであがっている。

実は転職サービス「doda(デューダ)」が2023年11月にアンケート調査をした結果によると、リモートワークをしている人の約65%が、リモートワークが廃止された場合、転職を検討すると回答している。

実際、「会社に原則出社を命じられたため、すぐに会社を辞めました」と話すのは、元出版社勤務の30代男性だ。

「都内の老舗出版社に勤めており、コロナが流行したころから、私の部署だけリモートワークがOKになりました。営業だったりほかの部署は、社外にデータを持ち出せないなどあり、出社時間を変える程度の措置でしたね。リモートワークの間、私は今まで通りの仕事量をこなし続け、部署の売上も上々だったと思います。しかし年明けから急に、リモートワーク廃止が言い渡されました。理由は今回のアマゾンとまさに同じく、“社内の団結力を強くするため”……。

いまいちピンとこなかったのですが、よくよく話を聞いてみると、どうやら、リモートワークをしてない別の部署からは、『あいつらばっかりズルい!』との声があがっていたみたいです。リモートワーク廃止もそうですが、そういった嫉妬心を同僚から向けられ、ずっと愚痴られていたんだなと思うと、なんだか嫌気がさし、会社を辞める決意をしました」(元出版社勤務・30代男性)