ドス持ってきたおっさんが「おまえら邪魔やぞ」

—(笑)。ちなみに小林さんって身長どれくらいなんですか。

小林 えっと、180……。

友保 1800です。

—体重は?

友保 6kgやろ。

小林 そういえば、俺ら高校の帰りにチャリ4台ぐらいで広がって走ってたら、あれハイエースかな。

友保 いや、ちびデコトラみたいなやつ。生まれたてのデコトラ。哺乳瓶くわえてるみたいなデコトラが来たんよな。赤ちゃんデコトラ。

小林 それに「ブッブー」ってクラクション鳴らされて、俺らが道分けたんやけど、その車が前行って止まったんよ。それで中からドス持ってきたおっさんが「おまえら邪魔やぞ」って降りてきて。

友保 ヤ●ザのモグラみたいなおっさんな。

小林 一人ずつに声かけてな。

友保 「なんやお前、調子乗ってんのか」「すんません」「ヘラヘラすんなよ」「すんません」みたいな。それで小林のとこ来たら「……お前は髭剃れ」。

金属バットの友保隼平
金属バットの友保隼平

—なんだそれ(笑)。

友保 ようわからへん(笑)。で、おっさんそのまま車乗って「気ぃつけぃ、コラァ」みたいなんでブーンって行った瞬間、小林がデカい声で「ワァァァァァァ」って叫んで。そしたらおっさんがアクセルベタ踏みでぐるって回ってこっち戻ってきた。

小林 俺ら急いで逃げて(笑)。そのうちの一人が切符買って電車乗って逃げようとしてた(笑)。

友保 入場券買うてな。三国ヶ丘の改札通って(笑)。

小林 そこまでせんでも大丈夫やろ(笑)。

—小林さんはそういう勇ましいところがある……。

小林 僕の住んでた近くの地域が本当に怖い地域なので。小さい頃からそういうことを……。

友保 やってたよなお前。

小林 基本カラまれるっていう。

友保 道路の向こうにケンカ売って逃げるみたいなゲームしてたやん。あれ失敗すると一族郎党逃げなあかんから、危ないねん(笑)。

—今も地元はそんな感じなんですかね。

友保 どうなんですかね。もう帰りもせんようにしてるんで。

小林 でも空気は悪い。ヤンキーがおるかはさておき。

友保 澱みはあんのや。ケンカの匂いしかせん。