「どうせ自分は臭いから…」
ブースを訪れ、消臭シャワーを噴きかけられた参加者は一様に好感触だった。
「レイヤーさんと写真を撮ってもらうときに、どうしても体が近づくので自分の臭いが気になります。スプレーをかけてもらった後に一緒に写真を撮らせていただけるのは安心ですね」(会社員男性・20代)
「“どうせ自分は臭いから”と対策を諦めてしまっている参加者もいると思うので、そういう人たちのためにもいい取り組みだと思います。ぜひオフィシャルでやってもらいたいです」(自営業男性・40代)
「自分も含めて、この会場の独特な臭いを作ってしまっていると思うので、贖罪も含めてスプレーをかけていただきました。とても嬉しかったです(笑)」(会社員男性・30代)
ブースの前で、参加者に消臭スプレーをかけていたコスプレイヤーにも話を聞いた。
「私は、写真を撮らせていただくときは密着を心掛けているので、コミケに限らず、中には臭いが気になるファンのかたもいらっしゃいます。もちろん会いに来ていただけることは嬉しいのですが、ファンのかた自らが体臭を気にしていただくきっかけにもなると思うので、ワカヤマさんには頑張ってほしいなと思います」(ちゅきめろでぃさん)
「自分のファンのかたに施せる新しいサービスだなと思います(笑)。シンプルに楽しくないですか?」(木更かのんさん)
今年も記者が会場の入口をくぐると、正直、人間の汗の臭いは漂ってきた。ただ、それは参加者が不潔ということではなく、真夏に、空調が効きづらくなってしまうほど人が密集してしまうことが原因であり、仕方ないことなのだろう。
コミケ会場の激臭問題をこの商品が解決してくれることを願ってやまない。
取材・文/集英社オンライン編集部 写真/松木宏祐