サメ映画界において「最強のサメ」とは…

今や大人気ジャンルとなってひさしいサメ映画。ごく自然にサメが海で暴れるシリアスものから、サメが空を飛んだり火を噴いたりするナンセンスものまで、その内容はさまざまだ。

しかし、そんな何でも多すぎるサメ映画において、「最強のサメ」とは一体何だろうか。

というわけで今回は、恐るべき強さを秘めたサメが登場するサメ映画を、個人的な見解を交えて5本ほど紹介しよう。

なお、今回はサメの<一個体>としての強さに着目しているため、たとえば『シャークネード』に登場するサメ台風のような、<群体>キャラクターは選外とする。

第5位:古代の巨大サメが持つ圧倒的ポテンシャル“メガロドン”

『シャーク・ハンター』(2001年、株式会社フルメディア)。海底施設で起きたを調査するために深海艇の設計者となった主人公が調査に参加。そこで巨大なサメの歯を発見する…
『シャーク・ハンター』(2001年、株式会社フルメディア)。海底施設で起きたを調査するために深海艇の設計者となった主人公が調査に参加。そこで巨大なサメの歯を発見する…
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まずは『シャーク・ハンター』(2001年)から始めよう。太古の昔に実在したとされる巨大サメ“メガロドン”が登場するサメ映画だ。

「かつて両親をメガロドンに殺された主人公の科学者が、とある事故の潜水調査中にそのメガロドンと再会、深海で対決することになる」というストーリーの本作。一見してごくごく王道な敵討ちもののように思われるが、ところがどっこいこの映画のメガロドンは、そうやすやすとは倒されない。

というよりも、劇中で主人公たちの作戦を平然と打ち破り、人類側に対して最後の最後までほぼ一方的に勝ち続けるという、ちょっと理不尽な暴力性の持ち主なのだ。

別に主人公たちだって無力というわけではなく、銛や催眠弾を何発も撃ち込んでいるのだが、本作のサメはシンプルに強すぎるので倒せない。あげくヒロインを含めた主要人物を壊滅状態に追いやる、お約束外しもいいところのサメである。

と、メタ視点から見た場合にはサメ映画史上トップクラスの厄介さを誇るサメなのだが、あいにくそれ以上の売りになるような特殊能力を持っておらず、なにより「一応普通に殺せる」という点を加味し、5位とさせていただいた。

さて、ここから先はイロモノのオンパレードとなるので、あらかじめご了承願いたい。