「テレビなんか全部やらせ」
―今更掘り返すのもなんですけど、2回戦目のネタで「子どもというのは…生きるために必要がないものです」というボケを真に受けて1点をつけた方が何人かいらっしゃったと風の噂で聞きました。あれがなかったら……と。
友保 いや、俺ちょっと物申していいですか? あの1点付けたやつ! ちょっと物申さしてください。おい1点付けたやつ、お前はほんまに……心が綺麗や。もうお笑いなんか見ないで大丈夫や、あなたは。そんな心清い人間は。
小林 (笑)。
友保 1点付けたやつをそれこそラフ次元の梅村さんがずっと覚えてて。あれ座席表が出るんで、誰が何点つけたかわかる。梅さんがあれ全部見て。普通家帰ってやんねんな、あんなの。
小林 そやねん(笑)。
友保 梅さん、それ現場でやって、自分で出て、顔を覚えて、最後に教えてくれたから(笑)。前から何番目のあの人、あの人が1点。お互いリスク背負ったな。
―ライブ感ありますね(笑)。
友保 梅さんあれから人間を点数で言うようになったらしいよ(笑)。「ちょっと3点~?」って。息子を点数つけてるらしい。もう心がセカンドに囚われちゃったんですよ。
―でもステージ裏の様子とか楽しそうでしたよね。
友保 そう見えました? 見えてないところで全員銃つきつけられてたんですよ。
小林 「楽しいよな?」って言わされて。
友保 zoomで実家つなげられて。ほんまにアルジャジーラみたいな。うちのおとんとおかんに見たことないフジテレビの人が銃構えて。
―それはもうみんな楽しくするしかなかったですね。アイスおいし~とか。
友保 言わざるを得なかったです。テレビの世界ですよ。
―1点つけた人がいなければ、友保さんが右目を捧げなくてもよかったかもしれない。
小林 大丈夫、あの人らが全員3点付けてても全然足りてない。
友保 世の中がもう少し荒れてたらね、結果は違ったかもしれない。
―時代とともに求められる笑いも変わりますもんね。
友保 そうですね。変化するもんですから。ちょっと早かったかな~みんなには、へへへ。
―あ、でも、お二人の優勝(しなかった)コメントによれば、THE SECONDは全部やらせでしたね。
友保 そうでした。テレビなんか全部やらせですよ。すべてやらせです。R-1もやらせ。セカンドも交野市のお笑いもオリンピックも全部やらせ何もかもやらせ 。
小林 THE Wだけが真実。
取材・文/西澤千央 撮影/高木陽春