SNSにアップされるのは「盛り盛り」のものばかり
内田容疑者をそこまで激昂させたSNSの投稿とは、どんなものだったのだろう。
「内田容疑者は複数のSNSに自分の“盛れた”写真や動画を投稿しては悦に入っていた。化粧品会社の美容部員の経験もある内田容疑者はメイク技術も高く、さらに撮影時にはアプリで加工するので、基本的にSNSにアップされるのは“盛り盛り”のものばかり。
ところがほぼ未加工の、本人的にイケてない自分が映り込んだ写真を女子高生に無断アップされた。内田容疑者は体格がよくて顔が大きいことがコンプレックスだったという話は周囲からも聞こえてくる、それを晒された逆恨みだったのかもしれません」(同)
内田容疑者は子供のころから体が大きく、中学時代はバスケットボール部でキャプテンを務めたほど。しかしその「アスリート体型」はサンロクガイ(旭川の歓楽街)の遊び人と化した「ギャル」には隠しておきたい「黒現実」だったのかもしれない。
幼少時代から「リコ」の家庭環境に詳しく、高校生時代には自宅に頻繁に泊めてあげたという女性は、取材に訪れた記者にこう証言していた。
「お金はあんまなかったんじゃないかな、仕事も続かない子だったし…。だから誰かに絡んでお金をとろうとしたことはあったと思う。
それに被害妄想の気もあって。『ケンカ売ってやがる』とか『なんか見てきてる』とか、本当に異常な感じでしたから。強そうな子とか先輩とかには絡まないけど、腕なんて記者さんより太いよ。普通の子からしたら怖かったと思う」
ちなみに取材にあたった記者は40代の筋肉質な男性。腕の太い「リコ」にとって、「素の自分」を晒されることは許せなかったのかもしれない。
しかし、腕力で到底かないそうもない「リコ」と「舎弟」に車内で蹂躙され、心霊スポットにもなっている深夜の吊り橋に連れ出された女子高生の恐怖たるや、その比ではないだろう。
自分が殺めた人間の味わった恐怖。21歳と19歳の女に、その絶望感が共感できる日は訪れるのだろうか。
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取材・文/集英社オンラインニュース班