CAの持ち物は厳密に管理されているのになぜ

齋藤容疑者は警察の調べに対し「何度もやっている」と供述をしている。仮に「何度もやっている」のが飛行機内のギャレーなのだとしたら、そんなに何度もやれるほど侵入しやすい場所なのか? ANAの元客室乗務員に話を聞いた。

「齋藤容疑者が石垣空港で乗ったのは報道によれば15時台の便で、機種繰りはその日により変わるので断言できませんが、おそらく中型機だと思われます。そうした場合、齋藤容疑者が侵入したギャレーは前方と後方の2箇所にあったはずです。

お客さまをご案内し、お飲み物をお出しするときはギャレー内は客室乗務員はいなくなっているはずなので、そのタイミングで侵入したのではと思います」

しかし、ギャレー内にはエプロンは常に置いているものなのだろうか。

「ギャレーにはいくつもの戸棚があり、空いている戸棚に乗務員たちの化粧ポーチやエプロンをしまっていることはあります。ただエプロンに限らず、制服も含めすべてバーコードで厳密に管理され、そのバーコードを照合すれば誰の持ち物であるかわかります。

齊藤一也容疑者(本人Xより)
齊藤一也容疑者(本人Xより)
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このように厳密に管理されているので、たとえスカーフのような小さい物でもなくなれば空港警察署に被害届を出します。また、見つからなければ客室乗務員は買い取ることになるので、これまで何度かなくなっていたエプロン代は持ち主である客室乗務員が買い取っていたはずです」

余罪はまだまだありそうだ。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班