高齢者だけでなく幼児の事故例も

消費者庁の消費者安全調査委員会の報告書によれば、エスカレーター事故は1996年から2013年だけで13件も発生している。その中には高齢女性だけでなく、幼児や少年の事故例もある。

1996年5月には幼児が2階から3階への上りエスカレーターのハンドレールにもたれるようにして遊んでいたところ、ハンドレール上に体ごと運ばれて1階に転落死する事故が起きた。

前出の一般社団法人日本エレベーター協会の担当者によれば、「高齢男女の場合は今回に限らず転倒事故は多い」そうだ。

事故が起きたエスカレーターは現在使用中止となっている
事故が起きたエスカレーターは現在使用中止となっている

「60歳以上の方がキャリーバッグを乗せる際に体勢を崩して転倒する事例が報告されています。利用される際は体勢を整えて、絶対にお手荷物から手を放さないようお願いしているしだいです」

事故の詳細については、警察が現在も調査中となっている。

取材・文/河合桃子
集英社オンライン編集部ニュース班